●様々な原因が・・・
われわれは、日々部屋の中で寝起きし、食事し、生活しているわけであるから、部屋のニオイの原因には様々なことが考えられる。複数のニオイがブレンドし、その部屋独特のニオイを醸し出している。
ただ、人間の嗅覚には、ふだんから日常的に接しているニオイや長時間続けて嗅いでいるニオイに対して鼻の感度が鈍くなるという特性があるため、自分では自分の部屋のニオイは気にならないケースが多い。
●タバコを吸いますか?
まずは、タバコのニオイ。閉ざされた空間でタバコを吸えば、タバコ臭・ヤニ臭が部屋のあちこちに染み込む。壁、カーテン、天井、カーペット、ソファー、クッション・・・部屋はニオイ貯蔵庫の宝庫だ。タバコを吸う人の部屋の壁紙は驚くほど黄ばむ。壁紙以外は目立たないだけで、その多くにはヤニやニオイが染み込んでいる。
●エアコンは強敵
どの部屋にもエアコンが設置されて、快適な生活をエンジョイされていることだろうが、このエアコンが悪臭発生機だ。
エアコンの作動時やオフにした直後に出てくるあの嫌なニオイ。または、ある温度に設定を変えると必ず発生するエアコンからのニオイ。このニオイの原因はエアコン内部に発生したカビだ。エアコン内部のフィルターやフィンにホコリやタバコのヤニなどが付着し、カビ菌が繁殖し、非常に強い腐敗臭を発生する。そのニオイをエアコンの送風で部屋中にばらまいているので始末に悪い。
●焼き肉パーティ
別にパーティでなくてもよいが、焼き肉を部屋でやると、部屋中に焼き肉のニオイが染み着く。着ている服にもだ。通常の部屋には、焼き肉の煙・ニオイを換気できるほどの設備がないのが当たり前だ。相当のニオイを覚悟しての焼き肉パーティということになる。
●カーペットという家
カーペットは目に見えない細菌やダニ、ホコリのすみかだ。カーペットは細菌を繁殖させる格好の環境といえる。
そもそも、輸入物のカーペットなどには購入時にすでにニオイが染み着いていて、臭っている場合もあるとか。カーペット購入時には、絵柄や値段だけでなく、ニオイも気にしよう。
●カーテン、ソファー、ベッド・・・
部屋中の布製品は、臭うであろうと疑ってかかって良い。カーテンやソファーが直接の原因で臭っているわけではないが、部屋中のニオイが染み込み、結果としてニオイを発生させる犯人となる。
●キッチンからのニオイ
当然ながら、キッチンはリビングに隣り合わせている場合が多い。したがって、キッチンからの様々なニオイがリビングに流れ込むことになる。キッチンはニオイの宝庫であることはいうまでもない。食欲をそそる料理の匂いから、生ゴミの悪臭まで。
キッチンの場合は、大半が生ゴミの腐敗から生じる悪臭だろう。しかし、その他の可能性として、電子レンジの食べ物カスや汚れ、食器棚のホコリや油汚れ、シンクの排水溝に付着した調理ゴミ、まな板に付着したニオイ、レンジ周りの汚れなど、さまざま考えられる。
●玄関からの悪臭
玄関からの悪臭といえば靴や下駄箱だろう。汚れが残ったままの靴を下駄箱に収納したりすれば、靴に残った汗や足の脂がニオイの発生源になる。さらに、下駄箱や棚のカビのニオイも考えられる。
玄関先にある傘立ての中からホコリやカビによるニオイが出ている、といった可能性もある。
●押し入れのカビ
押し入れは閉めていることが多く、荷物を詰め込み過ぎるきらいがある。ホコリがたまり、カビが生える可能性が強く、悪臭の元となる。特に、スノコなどを使わずに、風通しが悪い場合は要注意だ。
●浴室・洗面所
浴室や洗面所は、どうしても、水アカや石けんのカス、抜けた髪の毛などが残留しやすく、壁や床・天井の水滴も放置しがち。カビも発生しやすく、カビが生えると悪臭を発生しやすい。
●その他の悪臭発生源
洋服ダンスも閉めっぱなしが多く、外出から帰って脱いだ服をすぐに入れるのは厳禁だ。
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●基本の対策
基本は部屋の換気(通気)と清掃だ。晴れた日に、部屋に風を通し、換気させる。毎日の部屋の清掃を励行し、ニオイのもとであるチリ・ゴミ・細菌などをできるだけ除去する。キッチンの生ゴミなども確実に処置する。こういったことで大部分は解消する。
それでも解消しない場合は、
・悪臭の真の原因を追求し、その汚れを分解して取り除く。
・消臭剤を使用する。
・いい匂いでマスキングする。(要するに悪臭を隠す、まぎらわせる。)
ということになる。
●タバコのヤニ臭対策
部屋中に染み付いたヤニ臭は換気程度では取れないので、月に一度は、壁、カーテン、床など部屋全体のふき掃除が必要。消毒用エタノールに浸したぞうきんを使うと良い。
ヤニ臭は上へ上へと上昇する性質があるので、特に壁の上部を念入りに。
●灰皿にはコーヒーの出しガラを!
灰皿に水を入れておくのは、吸い殻が水を含んで悪臭を放つのでやめよう。
灰皿に、乾燥させたコーヒーの出しガラを入れておくと、タバコ独特のヤニ臭さを取ってくれるし、火で熱くなると香ばしい匂いもするのでオススメ。
●話題の「ファブリーズ」
どうも、部屋のニオイ対策に、圧倒的に多くの人が「ファブリーズ」を支持している。テレビの宣伝効果もあるのだろうが、実際に消臭効果を体験して、クチコミでも広がっている。部屋中の布地の部分(カーテン、カーペット、ソファー、ベッド・・・)に散布すると強いニオイも消えたとのこと。
ただ、「ファブリーズ」は一度に大量に散布するよりも、散布して換気、乾燥したら再度散布して換気、乾燥したら・・・というふうに、何回か繰り返す方が効果があるようだ。
◆消臭剤ファブリーズ P&G http://jp.pg.com/febreze/jouzu/index.html
●エアコンの清掃
エアコンのフィルターを確実に清掃し、必要なら適宜交換すること。ニオイ対策にとどまらず、効率的な運転にはフィルターの定期清掃は必須。
最終的には、業者にエアコンの分解清掃・洗浄を依頼することがクリーニングになる。ただ、一度細菌が繁殖すると完全に除去することは難しそうだ。
●キッチンの生ゴミ処理
毎日の生ゴミをディスポーザで粉砕する方法もあるが、ニオイという観点からは、家庭用生ゴミ処理機で、ニオイの元である生ゴミを消滅させてしまうのが有効だ。
簡易な方法としては、悪臭を放つ生ゴミに、消毒用エタノールをスプレーするのも効果的。霧吹きに入れて、直接生ゴミに吹きつける。腐敗の原因である雑菌を殺し、ニオイの元を断つ。
●調理後のニオイ消しの裏技
魚を焼いたときには、どうしても独特の生臭さがこもる。それを消すためには、グリルや焼き網が熱いうちに、ほうじ茶などの茶ガラを充分にまいておく。余熱で茶ガラが温められ、魚のニオイがよく消える。
また、お茶の葉をひとつかみグリルにまいて加熱すると、こうばしい香りが部屋中に漂い、マスキングにもなる。
ミカンの皮を焼き網にのせて弱火であぶると、さわやかな香りが部屋中に漂って、イヤなニオイを解消できる。
電子レンジにしみついた食べ物のニオイには、コーヒーの出しガラを自然乾燥させ、大さじ3杯程度をお皿に広げて、ラップしないで30秒ほどチンする。扉を開けずに、そのまま4〜5分放置しておくとイヤなニオイがスッキリ。
調理後の排水口に熱湯を流したり、使用したまな板を水洗い後に熱湯をかけたりなども、効果的だ。
●下駄箱には・・・
下駄箱自体がカビ臭くなった場合は、消毒用エタノールを浸したぞうきんで掃除をする。その後、湿気を吸い取ってくれる新聞紙を棚に敷いて、こまめに取り替える。
それでも臭う場合は、乾燥させたコーヒーの出しガラ、茶ガラ、重曹などを入れると効果的。もしあれば、木炭を入れておくと、下駄箱全体のニオイを取るほどの強力な消臭効果を発揮する。
●玄関先ではお客様がニオイに敏感に。
自分の住んでいる家のニオイには慣れているので気にならないが、お客様は玄関先で敏感に感じるもの。そこで、来客予定の日には、玄関先でお香を焚くとよい。ニオイのマスキングだけでなく、雰囲気作りにも最適。印象も良いのでは。
●それでも部屋で吸いますか?
部屋の中ではタバコを吸わない。愛煙家には無理な対策だが・・・。マンションのベランダでタバコを吸う人たちをホタル族と呼ぶそうだが、火の用心。タバコ一本火事の元!

