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● 2006年1月15日 読売新聞
小学生の息子の口臭が気になります。歯磨きのすぐ後でもにおってきます。虫歯は初期段階のものが1、2本ある程度で、ほかの病気はなく、原因が分かりません。(30歳主婦)
新井 高
鶴見大歯学部病院保存科
(歯周病治療学)教授(横浜市鶴見区)
口臭の原因の大部分は、虫歯、歯周病、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、および食べかすなど、口の中にあります。これは、子供の場合も同じです。
虫歯の穴に詰まった食べかすは、細菌によって分解され、腐敗臭を発生させます。虫歯が進行し、歯の中や根の先の骨が化膿(かのう)すると、特有のにおいが出るようになります。
歯周病には、初期の段階の歯肉炎と、歯肉炎が進行した歯周炎(歯槽膿漏(のうろう))があります。歯と歯肉(歯茎)の間にポケットのような溝(歯周ポケット)ができ、ここから膿(うみ)が出るので特有のにおいが発生します。
歯垢は、歯の表面に残った食べかすを細菌が分解してできた細菌の塊で、口臭の原因となる物質を発生させます。
歯石は、歯垢が唾液(だえき)中のカルシウムなどを取り込み、固くなった堆積(たいせき)物です。歯石の表面には歯垢が堆積しやすいため、歯石もまた口臭の原因になります。
舌苔は、舌の表面に細菌や食べかすなどが白っぽく付着した状態で、これも特有のにおいがあります。
口の中以外の口臭の原因には、ニンニクなどの食物や、アルコール飲料などがあります。その他、鼻、消化器、呼吸器の病気や、糖尿病などにより、口臭が発生することがあります。
ご質問者のお子さんは、特に思い当たる病気が無く、虫歯も初期段階とのことですが、まずは、歯肉炎の有無や歯みがきが正しく行えているかなどを、かかりつけの歯科医に相談してみてください。