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● 2005年09月24日 読売新聞
犬の病気で最も多いのは?命に直接かかわることはないだけに、気にかけない飼い主が多いが、答えは歯周病。3歳以上の犬の8割が患っているともいわれる。
人と同様、犬の歯周病も、食べかすが歯の表面に付き、繁殖した細菌が起こす炎症。歯茎がはれるだけでなく、放置すると、歯を支える骨も壊れ、歯が脱落する。
犬の歯周病に詳しいフジタ動物病院(埼玉県)の藤田桂一院長によると、野生のオオカミやライオンは、繊維質の多い生肉を食べるため、食べかすが付きにくい。しかし、犬は加工された軟らかいエサのため、歯周病になりやすい。
特に、チワワやミニチュアダックスなど人気の小型犬は、あごが小さく歯の間隔が狭いため、余計に食べかすがつく。このところ犬も長寿になり、歯周病が深刻化する要因だ。
歯の健康の問題にとどまらない。飼い主との関係にも影響する。歯周病が進むと口臭がひどくなり、いくら愛するペットとはいえ、顔を近づけるのがためらわれる。
藤田院長は「口臭を犬のにおいと思っている人が多く、他の病気の診察で歯周病に気付くことが多い。治療して口臭が消えると、犬との関係も非常に良くなる。」と話す。
藤田院長は1日1回の歯磨きを飼い主に勧める。子犬のころから口に触れるのに慣れさせ、最初は指にガーゼを巻いて磨き、数週間後に犬用歯ブラシに変える。最近は、形を工夫して歯ブラシ効果を持たせたドッグフードもあり、歯磨きを嫌う犬も、おやつがわりにできる。「治療以上に予防が大切」と藤田院長。人間も犬も同じだった。
2005年9月24日 読売新聞