●足は靴下と靴に覆われて・・・
足の裏にはエクリン腺と呼ばれる汗腺が1平方センチメートル当たり1000個ほどと、手のひらと同じように密着しているから、ストレスや興奮によって暑くもないのに汗をかく。
手や足が出している汗の量は、全体の汗の量からみればわりと少ない。1日平均16ミリリットルで、これは全体の汗の量の2パーセントでしかなく、たくさん汗をかく額に比べると10分の1以下である。
ただ、足はなんといっても、靴下と靴に覆われて汗の水分が蒸発できずに靴下の中を湿っぽくして、その水分で細菌が活気づき、汗や脂の中の成分をにおう物質に変えているから、におってくるのである。
●手のひらと同じようにすれば・・・
手のひらは足の裏よりたくさん汗を出しているのに、それほどくさくならないのは通気性がよくて汗がすぐ乾いていくためである。
それと、普通は足よりは手を頻繁に洗うせいかもしれない。裸足でいるのは足を手と同じような状態にしておくことだから、当然気になるほどのにおいにはならないのだ。
●やっぱり、ストレスは大敵
緊張したり興奮すると出てくる汗を精神性発汗といい、ストレスによっても手や足に汗が出てくる。スポーツをしてかく汗は、さらさらと水っぽくてそれほど悪臭を発しないのに対し、ストレスによる汗はいわゆる脂汗というやつで、ツーンと強い悪臭がしたというのである。
特に、革靴を履いている場合は通気が悪い上に革自体のにおいと混ざり、革のたんぱく質も細菌と汗によって分解されるなどして臭気が強まる。
●靴のにおい対策
8時間履いた靴と、あの強烈なニオイの「くさや」をにおいセンサーで比較してみると、靴の中はくさや以上の臭さだったという結果がある。それほど、靴の中は臭い。
ニオイの原因は、汗をかいた靴下だ。特にストッキング、お父さんの定番ナイロンの靴下は最悪。気取って素足で革靴を履く人がいるが、こればかりはやめた方がよい。
1日靴を履いていると、コップ1杯の汗をかくといわれる。しかも、緊張したり、ストレスを感じたときにかく汗には、靴下の悪性や黄ばみの原因となるアポクリンという成分が含まれている。
そこで、汗をよく吸い取る素材の靴下をはくとよい。吸水性がいいのは、(1)ウール、(2)麻、(3)絹の順である。
●ニオイが付いた靴の対策
ニオイが染み付いてしまったた靴は、以下のようにして対処する。
・靴を履く30分前にレモン汁を含ませたガーゼを入れておく。
・重曹を靴の中にばらまいておく。
・コーヒーの入れカスをよく乾燥させ、袋に詰めたものを靴の中に入れておく。
・ひどいニオイの靴には、消毒用エタノールを布に含ませて内側を拭く。エタノールは揮発性なので水分を残さず安心。
エッセンシャルオイル(精油)をティッシュに1、2滴落として、靴の中に入れておくのも効果的だ。
●靴のしまい方
靴の中の常温は40度、通勤時には60〜70度にもなる。しかも、湿度は80〜90%、こんな劣悪な環境では、数多くの雑菌が繁殖する。表皮ブドウ球菌、コリネバクテリウム、四連球菌、大腸菌・・・。その数はなんと5000万個以上といわれ、トイレ以上の不潔さである。
しかも、ストッキングをはく女性の方が、雑菌数が多いという。
そこで、靴を脱いだら、上に述べたにおい対策をして、新聞紙を詰め込んで、湿気を取り除くことが必要。そして、ときどき靴の紐を外して、日干し(陰干し)をするといい。こうすると、雑菌の繁殖を防止できる。
靴をしまうときは、型くずれを防ぐためシュー・キーパーを入れておくこと。
また、スニーカーなら、布、革問わず、水洗いできる。布は普通の洗剤を使い、革は専用のシャンプーを使って洗う。スニーカーは、つま先が乾きにくいので、逆さまにして干す。ビール瓶を立てて、そこにはさんで干すと早く乾く。布のスニーカーは、完全に乾く前にクリームを塗っておくといい。
●靴を休ませる
靴は、1日履いたら1日休ませるのが原則。ニオイの面だけでなく、靴が長持ちするので経済的にもよい。
●シューズ・ボックス
シューズ・ボックスの中にはフレグランス小物がオススメ。1段につき1個ずつくらい置いておくと、適度な香りが広がる。

